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相続手続きの基礎

親の戸籍謄本の取り方は?相続手続きにおける戸籍謄本の注意点を解説。

親の戸籍謄本の取り方は?相続手続きにおける戸籍謄本の注意点を解説。

相続の場面では、被相続人に関する多くの種類の書類を作成しなければいけません。

親が亡くなった後の相続手続きでは、限られた時間の中で多くの書類を用意しなければならず、たくさんの時間と労力を要します。

特に戸籍謄本は、法定相続人を決定するための重要な書類で、相続のあらゆる場面で必要になります。

この記事では、相続手続きで必要となる親の戸籍謄本を取得する方法や、戸籍を取得する際の注意点について解説します。

親の戸籍謄本の取り方

相続の場面において、被相続人の戸籍謄本は「法定相続人を決定する」ために重要な書類になります。

また、相続時に使用する戸籍謄本には有効期限はありません。そのため親御さんがご存命であれば、あらかじめ戸籍謄本を取得しておくことで、亡くなってからの手続きの負担を減らすことができます。

親の戸籍謄本を取得する方法として挙げられるのは、役所の窓口郵送コンビニの3つです。

役所の窓口で取得する

現住所の戸籍謄本を取得する場合は、役所まで行って窓口で取得する方法が確実です。

役所の窓口で、本人もしくは配偶者や直系親族が戸籍謄本を取得するには、以下の書類が必要になります。

  • 交付申請書(自治体の窓口やホームページから入手可能)
  • 写真付き身分証明書

司法書士や弁護士などの専門家や知人などの代理人に頼む場合、上記に加えて委任状が必要になります。

郵送で請求する

申請先の役場が遠い場合など、郵送で戸籍謄本を請求することが可能な場合もあります。

郵送で請求する場合、主に以下の書類が必要になります。

  • 申請書(役所のホームページから取得、印刷したもの)
  • 身分証明書のコピー
  • 申請者の戸籍謄本
  • 手数料
  • 返信用封筒

必要書類や申請方法が異なる場合も考えられるので、詳しくは申請先の自治体のホームページをご確認ください。

コンビニで取得する

本人であれば、マイナンバーカードを用いてコンビニのマルチコピー機から戸籍謄本を取得することができます。

ただし、コンビニで取得できるのは現住所のものに限られるので、昔の住所の除籍謄本を取得することができない点には注意が必要です。

戸籍謄本の交付手数料

戸籍謄本を取得するのに必要な手数料は、現在多くの自治体で以下のように定められています。後述しますが、戸籍に種類がある点にも注意が必要です。

戸籍謄本:450円(コンビニで取得する場合は350円)

除籍謄本:750円

改製原戸籍:750円

※戸籍謄本の交付手数料は各自治体が条例により定めているため、上記とは異なる場合があります。

相続時に親の戸籍謄本を取る際の注意点

亡くなった後の相続の場面で、親の戸籍謄本を取得する際には、以下のようなポイントに注意しておきましょう。

相続に必要な戸籍を揃えるには多大な時間と労力がかかる

相続手続きでは、被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍が必要になります。

そのため、取得する親の戸籍謄本は一通とは限りません。

これまで親が何回も引越しなどで住所を変えていた場合は、幾つもの自治体へそれぞれ請求する必要もあるかもしれません。

そのため、多くの時間と労力がかかることが予想されます。

戸籍には主に3種類ある

取得する戸籍には主に戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍の、3つの種類があります。

相続の場面では、被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍が必要になるので、このように戸籍に種類があることも押さえておきましょう。

・戸籍謄本

戸籍謄本とは、最も新しい住所の戸籍のことをいいます。

・除籍謄本

婚姻や死亡などの理由で戸籍から抜けて最終的に誰も記載されなくなった戸籍や、本籍地を他の住所に転籍して閉鎖された戸籍を、除籍謄本といいます。

・改製原戸籍

法改正によって戸籍の作り直しが行われた後の、改製される前の戸籍を「改製原戸籍(かいせいはらこせき、かいせいげんこせき)」といいます。

戸籍謄本の取得は司法書士が代行可能

相続時に必要な戸籍謄本は複数の自治体から取得しなければならない場合も考えられます。そして戸籍謄本だけでなく、不動産登記簿謄本や預貯金の残高証明書など、相続時に必要な書類は。

相続手続きに必要な書類を取得するにも、役場や金融機関など、請求先もそれぞれ異なります。

そして、申請のために用意しなければいけない書類を含めると、かなりの手間がかかることが予想されます。

日々の仕事と並行して相続手続きを行うのは、多くの時間と労力がかかってしまい、決して簡単なことではありません。

親御さんが亡くなったときや、生前のうちに相続の準備をしておきたい場合は、司法書士に複雑な書類の作成や必要書類の取得などを依頼することができます。

もし相続について少しでもお困りごとがある場合は、札幌大通遺言相続センターの無料相談をご利用いただけますと幸いです。

ラインでの受付も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

親の戸籍謄本の取り方

  1. 役所の窓口で取得する
  2. 郵送で取得する
  3. コンビニで取得する(本人のみ)

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